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レゲエの完全ガイドとして世界的な名著がついに日本上陸!これ一冊あれば何もいらない決定版。図版多数収録。1997年に刊行されて以来、レゲエの歴史と各ジャンル、アーティスト、アルバムなどの案内・解説として類例のない名著として高く評価されると共に広汎な読者をえてきました。著者は「レゲエ博士」と呼ばれるほどの「レゲエを語らせたら世界でも右に出る者はいない権威」スティーブ・バロウとピーター・ドルトンです。レゲエがすっかり定着した今、ついに待望の日本語版が刊行されます。多くのレゲエ関係者推薦しており、まさに音楽ファン必携の「決定版」です!
ステーヴ・バロウ (Steve Barrow): 1945年ロンドン生まれ。13歳の頃からジャズやブルースに興味を抱くようになりレコードの収集を始める。1962年、ロンドンのクラブで初期のジャマイカン・シャッフルやスカを聴きジャマイカの音楽を初めて経験、この頃からダンスに足を運ぶようになりイギリスのサウンドシステム・シーンを真っ向から体感する。
1974年、オール・チェンジ・レコーズ(All Change Records)で働き始め、翌年の1975年にパートナーのK・ストーン氏(K Stone)とダディー・クール・レコーズ(Daddy Kool Records)を設立。ダディー・クールを去った1976年の2年後、1978年にカムデン・タウンのレコード店、オネスト・ジョンズ(Honest Jon’s)本店で働き始め、その後もラッドブローク・グローヴのゴルボーン・ロード、ロンドンのウエスト・エンドのモンマウス・ストリート、グリーク・ストリートのマルーンズ・チューンズなどオネスト・ジョンの運営する支店で働いた。
1979年、アイランド・レコーズ(Island Records)の依頼で彼にとって初めてのコンピレーションである「Intensified」と「More Intensified」をコンパイルし、1992年までフリーランスのコンパイラーとして活躍。また、トロージャン・レコーズ(Trojan Records)でも1988年から1990年までの間に50枚以上のLPをコンパイルしている。1993年にはシンプリー・レッド(Simply Red)のマネージメント会社とブラッド&ファイヤー・レコーズ(Blood & Fire Records)を設立、その活動は2007年まで続いた。
最初の作品を輩出した1979年より、前記したレコード会社にて彼がコンパイルおよびライナーノーツに携わったリリース作品数は180タイトル以上に及ぶ。その他ソウル・ジャズ(Soul Jazz)やVP・レコーズ(VP Records)のコンピレーション、エース・レコーズ(Ace Records)やコニサー・コレクション(Connoisseur Collection)の注釈やライナーノーツも手掛け、1976年から1993年の期間にはブラック・エコーズ(Black Echoes)、ヴォックス・マガジン(Vox Magazine)、ブーン・シャッカ・ラッカ(Boom Shacka Lacka)、ダブ・キャッチャー(Dub Catcher)などファン向けの専門誌でもジャーナリズムを行っている。
1997年、ピーター・ドルトンと共同で「ラフ・ガイド・トゥ・レゲエ」(*これまでに3回にわたって改訂版が出版されている)を出版。また、「100 エッセンシャル・レゲエ Cds」もピーター・ドルトンと共同で発表した。現在もさまざまな制作に携わり活動を続け、世界で最も信頼のおけるレゲエ・ジャーナリストとして広く認知されている。現在はロンドン在住。
ピーター・ドルトン (Peter Dalton): 長年に亘るレゲエ、ソウル、ジャズ、推理小説の初版の収集家。キャリア20年以上の英語教師でもある。記事や評論をレゲエ専門誌ダブ・キャッチャーに寄稿。現在、ロンドン東部のエセックスに位置する沿岸都市ブライトリングシー在住。40年来のレゲエのレコード・コレクターで、レゲエ評論家。本書にて世界的な評価を得る。
家永直樹: ダブストア・レコーズ代表。スタジオ・ワン公式エージェント。オンラインショップ「レゲエレコード」最高運営責任者。1991年よりジャマイカ音楽を追求するため世界に飛び立ち、ジャマイカ、ロンドン、ニューヨークのみならず、カナダ、カリブ諸島、ヨーロッパなど世界のレゲエ界に精通する国際派。レア盤専門店「Prince Naoki’s Record Shack」を経て、「ダブストア・レコード・マート」を開業。その後、レコード流通業へと転進し「ダブストアサウンドインク」を設立、現在に至る。また、自身の音楽に対する思いを表現したリイシュー・レーベル「ダブストア・レコーズ」は世界的に高い評価を得ている。レゲエ・ミュージックをジャズやR&Bと同等の地位まで押し上げることと、古き良き音楽が失われることなく次の世代に継承することを、全ての活動のコンセプトとしている。
監修者より本書籍について:
この「ラフガイド・トゥ・レゲエ」の日本語版を制作するに至ったのは、この本が私にとって数あるレゲエ書籍の中で最も重要な一冊であり、私の人生に大きな影響を与えたレゲエの教典だからである。
さらに詳しく述べると、この本はレゲエ全般をまとめた高くそびえたつ塔のような本であり、またレゲエ・ミュージックを賛美して立てられた記念碑、もしくはレゲエの沿革を記した地図、そしてレゲエという大衆音楽が真面目に扱われるべき文化であることを説得力を持って証明している書物である。
なので、私と同じようにレゲエを愛する全ての方々に広く読まれて然るべきだと思い、謙虚な気持ちをもって文化貢献という目的のもと、一人のレゲエファンとして全身全霊を込め8年の歳月をかけて完成した翻訳本である。というのも、私自身がレゲエ・ミュージックという産業から多大なる恩恵を受け、それに対して返そうにも返せないほどの恩をすこしでも返したいという思いと、日本においてレゲエという音楽文化が失われることなく世代から世代へと継承されるために私に出来る最善のことがこの大仕事だと信じたからである。
この一冊は、日本で最高の翻訳本の一つだと断言できる。現在も10年後も20年後もずっと、レゲエ・ミュージックを志す者にとって、そして、あなたがこの素晴らしき世界にいる限り、偉大なる教典であり続けるだろう。
(本書「監修者より出版にあたって」より)
ダブストア・レコーズ代表
家永 直樹
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