DUBの創始者であるKING TUBBYの直系&愛弟子としてその王座を現在に受け継ぐKING JAMMY。76歳を迎えたレゲエ・シーンの最重要人物による最新DUBアルバムが登場。

　2022年発表の前作『KING JAMMY DESTROYS THE VIRUS WITH DUB』はコロナ禍の世界に向けて「DUBでウイルスをブッ殺す!!」をテーマとした作品だったが、本作・最新作『KING JAMMY’S UNITES THE NATIONS WITH DUB』は現在の戦争・紛争・分裂・断絶が世界、社会、そして日常に溢れているのを受けて「DUBで国々(世界&人々)を団結させる!!」をテーマとして2024年・本年に制作。

　注目すべきは収録曲の大半が新たに制作されたリディム・トラックを使用してDUBミックスが施されていること。過去に録音されたリディム・トラックを使用したのは2曲のみ(「Climate Action Dub」= SLY & ROBBIE演奏 / 「Ceasefire Dub」= HIGH TIMES BAND演奏)。それ以外の11曲は新たにANDRE DENNIS / I SAX / BRANDON HARRISによって演奏された最新リディム・トラックを使用。
　また、そのリディム・トラックも2曲(「African Queen」 = QUEEN OF THE MINSTRELリディム / 「Winds Of Change」= REVOLUTIONリディム)を除いては全て新たに制作されたオリジナル・リディムを使用。
　制作はKING JAMMY率いる〈JAMMY’S〉。制作総指揮はKING JAMMY。DUBミックスはKING JAMMYを中心にROMEO “SHEMMO” FANCEY、KING JAMMYの実息のJOHN JOHNが実施。DUB発祥のジャマイカ、西キングストン・ウォーターハウスのJAMMY’S STUDIOから世界に向けて発信される最新DUBアルバム。