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Prince Jazzbo (プリンス・ジャズボ)Text by Harry Hawks

1980年代から90年代の20年間レコード・プロデューサーとして次なるキャリアを成功させた70年代を代表する最も特色のあるディージェイの一人。
2009/10/20掲載 2011/5/2更新 (C)ダブストアサウンドインク 無断転載を禁ず
本名: Linval Carter
1951年9月3日~2013年9月11日
出身地: ジャマイカ
クラレンドン
チャペルタウン
関連アーティスト:
I Roy (アイ・ロイ)
1951年の9月3日、クラレンドンに位置するチャペル・タウンでリンヴァル・カーター(Linval Carter)として生まれたプリンス・ジャズボ(Prince Jazzbo)はブラックウッドで幼少期を過ごし、8歳の頃から母親のクラレンドンの家と彼の叔母が住むスパニッシュ・タウンを行き来する生活を送っていた。自身のニックネームはマイクを職業として選ぶことを考えつくよりずっと前に手に入れた。イギリスにいた彼の家族は靴底に"Made In Great Britain"と印刷してある靴を彼に送り、それがきっかけになり若きリンヴァルは"GB"と名乗り始めそれが後に"Jazzbo"となった。幼いGBは彼の集落で歌を歌い、皆は彼の歌を聞くことを好んだ。10歳のとき近所の大人たちがこの天才児にレコーディングさせようとメイ・ペンに連れて行ったが現実とはならなかった。

サウンド・システムの世界に著しくのめり込んでいったジャズボお気に入りのクラレンドンのサウンド・システムは彼の叔父が所有していたブリスコ・ハイ・ファイ(Brisco Hi Fi)とフランクリン・ブラウン(Franklyn Brown)のブラウン・ディスコ(Brown Disco)だった。スパニッシュ・タウン界隈ではキラー・ウィップ(Killer Whip)、ワスプ・ザ・オールマイティ(Wasp The All Mighty)、ルディーズ・シュプリーム・ルーラー・オブ・サウンド(Ruddys Supreme Ruler Of Sound)を追いかけ、セドラック・サウンド(Sedrack Sound)とともに彼がかねてから興味を持っていたディージェイのキャリアが始まった。14歳になった彼はキラー・ウィップのために定期的にマイクを握っていた。サウンドを所有するウィップ(Whip)とプロデューサーのグレン・ブラウン(Glen Brown)から多大な刺激を受けていたジャズボだったが彼の叔母は彼の音楽とサウンド・システムに対する愛情に否定的だった。彼女は強固に反対し、彼をスパニッシュ・タウンの家から追い出し13歳だったジャズボは文字通りストリートで生きる羽目になってしまったのだ。「私は何も知らない、サバイバーになるということの意味以外は。他には何も知りたくない」

1970年の大晦日のスパニッシュ・タウンでのサウンド・クラッシュ・ダンス、ルディ-ズのIロイ(I Roy)とキラー・ウィップのジャズボを見に来た観衆の中にかの有名なクレメント'コクソン'ドッド(CS Dodd)がいた。ジャズボのパフォーマンスに感激した彼は次の日の朝にスタジオ・ワン(Studio One)に来て欲しいと頼んだ。数日後にドッド氏と対面したジャズボだったがバーニング・スピア(Burning Spear)の"Door Peeper/Door Peep Shall Not Enter"リズムの声入れをするのに2週間あまり待たなければならなかった。'Imperial I'と名づけられたプリンス・ジャズボの第1作目はそれから3週間後にリリース。それから彼は次の「2年半から3年くらい」をドッド氏のスタジオ・ワンで過ごした。ジャズボはこの期間に'Crab Walking'、'School'、「Pepper Rock」などの数々の名曲をスタジオ・ワンのレーベル、ボンゴ・マン(Bongo Man)から発表したがブレンフォード・ロード随一のリズムにプリンスの見事なスタイルを乗せたコクソンのアルバム「Choice Of Version」は1991年までリリースされることが無かった。

他のプロデューサーたちのためにレコーディングをするとともにジャズボは自身のレコード・レーベル"Mr. Funny"、"Count 123"、"Brisco"のプロデュースを始めた。グレン・ブラウンはジャズボのもとを訪れ、'Dirty Harry'の爆発的なヴァージョン'Mr. Harry Skank'に150ドルを支払う代わりに彼らは75ドルで契約を交わし、グレン・ブラウンの"Glen Brown At Crossroads"リズムのカットをジャズボが私的に使用するということで合意した。初のセルフ・プロダクション作品'Crankie Bine'は「キング・タビー(King Tubby)のドロミリー・スタジオで、タダで歌入れをした。スタンパーに35ドルを払い、自分のレコード100枚のプレスにつき80ドルを支払った」ジャズボはジョー・ギブス・レコード・グローブ(Joe Gibbs Record Glove)に委託販売として12枚、ランディーズ(Randys)に同じ契約の下でさらに12枚を委託していった。しかしクロス・ロードにあったKGsは25枚をオーダーし買い取り、続けて地元のレコード・バイヤーたちに数百枚の売り上げをみせた。「このレコードは成功だった」そして2作目のセルフ・プロダクション「Wise Shepherd」へと繋がっていった。

数いるディージェイの中で最も痛烈なメッセージを放つジャズボは一連の名曲'For Star'、'Mr. Funny'、'Every Nigger Is A Winner'、'Step Forward Youth'などのセルフ・プロデュース7インチ作品のリリースで名をとどろかせ始めた。彼のレコードに誤解などを招く要素などは一切無く、彼の意味することや伝えようと望んだメッセージを率直にリスナーたちに届けていった。プリンス・ジャズボの痛烈な作品群はいつも焦点が絞られ、恐ろしいほどに本気であった。「私は屈したり遊びは嫌いなのだ...ネガティブなことを考える時間は無い。おろかな行為をしている余地は無いのだ...」彼がアップセッターに贈ったデビューLP「Natty Passing Thru」はイギリスのブラック・ワックス(Black Wax)、またアメリカのクロックタワー(Clocktower)が似たような内容を「Ital Corner」と題し発売し非常に人気を集めた。

1975年、Iロイと同じくスパニッシュ・タウン出身のディージェイであるプリンス・ジャズボの間で仲たがいが起きたことは数あるジャマイカ音楽史の中でもあまりに有名である。ジャズボはレコーディングのライバルが現れたことをこう振り返った。

「私はキング・タビーのスタジオに訪れた。そこに着いたとき、Iロイがバニー・リー(Bunny Lee)、タッパ・ズーキー(Tappa Zukie)、サイエンティスト(Scientist)と一緒にいるのが目に止まった。タビーはIロイの歌入れの用意をし、Iロイは準備をして録音ボタンを押した。そしてなんとIロイはマイクで私をののしり始めたのだ。部屋にいた私以外はみんな笑っていた!バニー・リーはこともあろうにこのテープをリリースするといい始めた...そして彼はそれを現実にした!これがこのトラックが出来たきっかけだ」

彼はこの曲のアイデアを好きになることは出来なかったが、彼には反抗するチャンスさえなかった。「これはサウンド・システムの世界での決闘だ」そして彼もまた'Straight To I Roy's Head'や'Gal Boy I Roy'といった曲で応戦した。

ジャズボは3年間過ごしたロンドンでウジャマ(Ujama)を立ち上げた。「ウジャマはスワヒリ語で自立を意味する...一般人がビジネスをするということは難しい」そしてキングストンに帰郷すると自身のレーベルのために「たくさんの若い人材」のプロデュースを始めた。"ジャマイカのラスタ・マンにより作られた"と誇らしげに掲げられたコンピューターを使ったリズムが主流になり始めたウジャマはこの革命的な新しい音楽の"最先端"としての評価を得た。ホレス・ファーガソン(Horace Ferguson)の1983年のリリース'Sinci Addick'は進歩したデジタル技術の中での初のヒット曲の一つだった。Uロイ(U Roy)の素晴らしいヴァージョン'Music Addick'が次に続き、ジャズボがプロデュースしたUロイの「The Seven Gold」は後にRASから「Music Addick」として世界的にリリースされた。プリンス・ジャズボは「皆とともに仲良く生活をし」、かつてのライバルであったIロイや期待の若手だったコブラ(Cobra)とパパ・サン(Papa San)などをウジャマで録音した。「Rubber Dub Market」の中に収録されていた'Here We Go Again'が歴代のヒット曲の一つとなった当時のニューカマー、フランキー・ポール(Frankie Paul)にならびデニス・ウォーク(Dennis Walk)、フレディ・マッケイ(Freddie McKay)などのベテランもこのレーベルで録音をした。ウジャマはレーベルとして多産だった...露骨であり、原理的、そして飾り気の無い、ありのままを映し出したレコードの大半は、当時ももちろん素晴らしかったのだが今はより、当時に比べて聴き応えがある...

最もオリジナルであり刺激的な70年代のディージェイの一人だったプリンス・ジャズボのプロデューサーとしての80年代と90年代は細部にわたり多大なる説得力を持ち、成功を収めた。才能が著しく変化する業界における彼の活動期間は確固としたスタンスと献身の証しである。
2009/10/20 (2011/5/2更新) Text by Harry Hawks
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